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雀球全製品カタログ 藤商事 昭和48年 前編
2010 / 12 / 10 ( Fri )
紅白幕連続

雀球。懐かしい方も多いと思います。
パタパタと玉の落下とともに牌がめくれるのもまた、淡い美しさを伴いますよね。(^_^)

今回は、藤商事「雀球全製品カタログ」のご紹介になります。

藤商事 雀球カタログ表紙
雀球全製品カタログ表紙 藤商事 昭和48年
あのパタパタ(正式名称は知りませんが…)部品を前面に。
雀球を象徴してますね。

藤商事 雀球カタログ裏表紙
同じく裏表紙
下段に「弊社製品には特許・実用新案が登録され、多数出願中」の注意書きが。

さて、今年(昭和48年)の新製品はなんでしょうか?

藤商事 雀球カタログ フラワー雀球
ジャーン!!「new ダイナミックゲージ フラワー雀球」です。(^_^)

フラワー雀球。なんだかいい響きですね。花柄のポットや炊飯器。
日用品や電化製品にも花柄が多かったですね。(^_^)
そうした花柄ブームの影響でしょうか。
新製品と言うより、ニューモードといった感覚かと思われますが・・・
いえいえ違うんです。それは・・・

          それでは、続きをどうぞ・・・

ミニ花輪連続
ミニ花輪連続

それでは、機種紹介になります。
今回は、残念ながら実機はないので、カタログのみでの紹介となります。

雀球カタログ ①
初の電動式雀球 『フラワー雀球』 枠の化粧板が花柄ですね。 (^_^)
(※電動式とは言っても、玉の打ち出しではなく、機械の内部動作を指します)

でも、どうも下の「レインボー雀球」と見比べると、盤面セルにある發白中の上下にあるデザインや
ポケット(入賞口)が花だったり虹だったりするのが名称の由来のようです。

上の新製品『フラワー雀球』と下の『レインボー雀球』を見比べてみて下さい。

雀球カタログ ③
こちらは、既存製品『レインボー雀球』

新製品『フラワー雀球』には、随処に新機能を盛り込んでおります。
以下、カタログより、その特徴と利点を記してみたいと思います。
※黒字、カタログより引用()内はその解説

最新型『フラワー雀球』の特徴

…新ゲージにより遊技性が向上しました。
(盤面領域も上下に拡がり、釘の本数も増えました。また、チャッカーと風車もそれぞれ
2個から3個へと増加)

…打直し球の確認表示は、電動ロータリー式です。
(雀球らしい機械式針型の表示から、行灯型電動ロータリー式に)

…パイ残しのできない電動シャッター払い装置を設けました。
(不正対策の一環だと思われます)

…特殊装置の開発によって、遊技玉の発射が大変スムーズになりました。
(よく見ると、下から跳ね起こすタイプから、上からポトリと落ちるタイプに変更されています)

…ガラス枠はワンタッチ開閉式に改造しました。
(これまでのわずらわしいガラス開放が、ガラス枠を独自に開閉できるよう変更されております。
グリコワンタッチカレ~♪おいしさの秘密はヨーグルト!)

…コイン不正防止装置を完備しました。
(これぞ特許コインセレクター。イカサマコインをはじきます)

これらの機能は、これまでの雀球の不備・欠点を一新し、雀球の操作性やゲーム性を
向上させるものでありました。

ここでのポイントとして、このカタログは雀球の最新機種の紹介だけではないことが
挙げられます。
このカタログを通じて、雀球の理解・設置を促す役割もあるということです。

藤商事 雀球カタログ 周辺機器①
周辺機器も充実。さぁ、今スグ雀球店舗を構えてみませんか。(^_^)

藤商事が雀球を始めて、十余年。
昭和33年(一説には32年)に登場したと言われる雀球。昭和40年代後半には、おりからの
麻雀ブーム・レジャーブームの波に乗り、いつでも気軽に一人で楽しめる手軽さから、
空前の雀球ブームに。
まさに雀球市場拡大のチャンス!です。(^_^)

しかし、全国津々浦々まであるパチンコに比べると、雀球の知名度・浸透度は
まだまだでした。

  麻雀のルールを知らないと楽しめない
  パチンコに比べると難解なイメージを持たれてしまう

パチンコでさえ、女性の参加人口は限られている中、雀球ともなるとほぼ男性、
しかも遊技方法は複雑となると、新しい参加人口を増やすのは容易ではありません。

雀球コイン片町表
雀球専用コイン 藤商事のロゴマーク入りです

以前よりは、雀球の普及度・設置比率は上がってきましたが・・・
まだまだパチンコ専門店のほうが多く、繁華街には雀球専門店もありましたが、
併設店では、設置されていても店の片隅に・・・
それ以前に「雀球?導入を考えたことすらない」というホールも多かったことでしょう。

ただ、設置比率が低いということは、それだけ市場開拓の余地があるということです。

雀球コイン片町裏
雀球専用コイン 裏 JANQなんですね。

昭和48年前後のパチンコ業界の時代背景として・・・

44年3月  警察庁が遊技機の新要件を通達。(連発式の解禁)
46年9月  分離式遊技機の登場。(枠と盤面の分離)
47年5月  遊技場管理のコンピューター登場。
47年11月 貸玉料金の改正。1玉2円から3円以内に。
48年2月  薄型台間玉貸機(サンドイッチ)登場。
48年3月  一部都道府県で電動式ハンドルの登場。
48年11月 景品上限額、1000円以内に改訂認可。

また、役物のバリエーションも増え、チューリップの使用個数も増えてきました。
上級者と初心者の差が縮まり、玉の打ち出しも早くなり、顧客増加・売上げUPの機会に。

全遊協ポスター1玉3円
全遊協ポスター1玉3円に 昭和47年11月
昭和25年以来、22年ぶりの値上げ。パチンコ玉は、物価の優等生です。(^_^)

これは雀球市場側から見れば、シェアを増やすチャンスにお株を奪われる危機でもありました。
ホール経営者としては、パチンコ機のほうに魅力を感じ、下手すると雀球からパチンコに
鞍替えされるおそれもあった。
とも言えます。
既存店舗に新機種を供給するだけではなく、新たな市場を開拓する必要がある。

雀球市場としては、こうした時代背景の中、パチンコ機に対抗するため、
コイン式雀球営業の利点を伝える必要がありました。
そのポイントは、省力化・自動化

雀球カタログ ⑤
こちらは、既存のオーソドックスタイプ。『ラッキー雀球』
牌を切る度にカチャリと針が進むのも味わいでしたね。(^^)

そこで、カタログには、このような説明が。

①…50円でコインをお貸しいたします。従って商品交換もコインで計算いたします。
(パチンコは、1玉3円で、打ち止めともなると大量の玉を計数しなくてはいけない。
コインの価値が高いため、パチンコに比べると約1/17の個数で計算できる)

②…和り役は、平和(ピンフ)から国士無双まで18種類で、麻雀の面白さと変わりありません。
(チューリップ開放だけのパチンコより、ゲーム性が豊か。また、麻雀ブームという時代背景も)

③…遊技球は機械内部でのみ移動する機構になっておりますから、お客は一切、
玉にふれず衛生的です。

(補給や研磨といった、玉の管理から解放される)

ここで、特に重要なのは、③になります。
※雀球もコインにさわるじゃないかという事にはふれませんが・・・(^^;

この当時、パチンコ店もコンピューターの使用による自動化・省力化を進めていましたが…
パチンコ店開設にあたっては、大掛かりな島補給設備を設けなくてはいけません。
また、台の管理・不正対策等にも多数の人員が必要になります。

雀球 昭和43年
藤商事 雀球(玉投入式) 昭和43年
昭和44年にコイン式が登場するまでは、玉の投入口がありました。

その点、雀球においては、コインが循環式(お客がいれたコインがその台の払出しにまわる。
また、打ち止めもその機械の中にストックされたコインを払出しきれば終了とできる)のため、
比較的簡易な施設でも営業できる

というメリットがあります。
コイン式雀球ならではの利点。
つまり、島さえ立てば、とりあえずは営業できるし、台を置くスペースさえあれば、
どのような場所に置いても差しつかえない、ということです。

藤商事 雀球カタログ 周辺機器②
1000円紙幣自動両替機
アーダック社(米)の千円札識別機とマーマテック社(英)のホッパーがドッキング!!
なんだか舶来の技術がすごそうですね。
実際の組立て・製造は、国産のカギ・コインロッカー大手アルファ社になります。

また、一般労働市場では、求人の大幅増加が続く一方、求職の減少が大きく、
人員の確保も困難な上※、人件費の高騰は、もっと深刻でした。
(※ピークの昭和48年11月の有効求人倍率 1.93)
昭和48年から昭和49年かけては、大幅な物価上昇とともに
大幅な給与所得の伸びを示しました。
「インフレ手当」と称し、13ヶ月分の給料を支払う企業もあったそうです。

昭和48年 全国消費者物価上昇率 11.7%
      全国勤労者世帯月間平均実収入 165860円 上昇率 19.7%

昭和49年 全国消費者物価上昇率 23.2%
      全国勤労者世帯月間平均実収入 205792円 上昇率 24.1%

総理府統計局『家計調査』より

今、見るとスゴイ数字ですね。(^^;;

ラッキー雀球 熊
謎の熊が見つめています☆・・・(^^;

通常の料金であれば、その対処として、物価の上昇とともに玉・コインを値上げする方法も
とれますが、遊技場は風俗営業であり、玉・コインの料金は、法に定められているため、
簡単には値上げできません。
また、売上げが変わらない中、賃金の上昇率が高く、経営を圧迫するようになります。

このため、カタログにある省力化とは、単に従業員の手間を省く・顧客の利便性を向上させる
といった次元の話ではなく、可及的速やかにかつ前向きに解決すべく、喫緊の課題であったの
です。

藤商事 雀球カタログ ラッキー雀球
雀球もパチンコに遅れをとるまいと・・・LABOR SAVING

比較的簡易な施設、少ない人員で開業できる雀球店舗。
雀球は、その利点を活かし、時代のニーズに応えるべく、自動化・省力化を進めていきます。

      つづく

紅白幕連続
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コメント
--お疲れさまです。--

今回も力作ですね^^

先日、オクでじゃん球用もメタルを1000枚ほど買ったばかりで、私的にタイムリーなネタで嬉しいです。(笑)

でも、じゃん球もってないんです。(涙

アポロンさんの記事を読んでいたら、モーレツにじゃん球が欲しくなってきました。

自分が最後に遊んだのが、中野のプラザというお店だったと思います。

沼袋の件では、お世話になりました。(汗

じゃん球屋さん、開業したいですね。
by: 古台くん * 2010/12/10 18:14 * URL [ 編集 ] | page top
--古台くんさま--

こんばんは。(^^)

今回、当初はカタログ1冊だけなんで、前編・後編に分ける予定ではなかったんですが・・・
カタログの記載内容から、当時の時代背景を調べているうちにおもしろくなり・・・(^^;

メタル1000枚。もう既に業務用ですね!
コーナー開店できますね。(^^)

私も雀球最末期、中野の東京プラザに行きました。i-201
味わい深い店内でした。
他に都内では、池袋アテネ、有楽町かもめ、錦糸町みつわセンター、渋谷白鳥、三軒茶屋白鳥などで打ちました。

じゃん球屋さんの開業。
今なら、15枚(スロメダル使用なら50枚)のクレジット機能は、付けられそうですが・・・
あの払出しが嬉しい・楽しいので、オフ設定ですね。

コメントの中にさりげなくモーレツなんて交えてステキです。(^_^)
by: アポロン * 2010/12/11 05:20 * URL [ 編集 ] | page top
----

じゃん球(;゚∀゚)=3ハァハァ

手打ち1台と電動1台(サミーの雀魔王3)なら持ってます。
じゃん球って、役とドラの判定を行う装置をつけないといけないんですよね。
それがちょっとネック。

その点、電動の雀魔王3は、1台で完結するので、オススメです。
(電動ハンドルなのが、風情を損なってしまいますが・・・)


こうして、時代背景を記事にして頂けると、非常に興味深く、楽しく読めますね。
これからも宜しくお願い致します。
by: 柏葉三雄の友人 * 2010/12/14 12:45 * URL [ 編集 ] | page top
--柏葉三雄の友人さま--

こんばんは。(^^)

じゃん球、お持ちなんですね。裏を詳しく見たことがないので、役とドラの判定を行う装置の仕組みが気になります。

雀球に電動ハンドルは、・・・
自分の腕で出してる感がいいのにですね。
「いやいや、工場にハンドル組める職人がもういないんだ」かもしれませんね。

こうして、時代背景を記事にして頂けると・・・。
これがなかなか難儀です。パチンコ業界年表って、けっこう適当なので、1年位のズレは誤差になります・・・(^^;;
あと、正確な用語でなかったり・・・

次回は、黒船来航です。
by: アポロン * 2010/12/15 04:48 * URL [ 編集 ] | page top
--再コメ失礼します。--

思い出しました(汗

白鳥系列、じゃん球屋さんでしたね。
懐かしいです。

高田馬場の白鳥もじゃん球屋さんで、閑古鳥が鳴いてました。

そういえば、小池栄子の実家の下北ゴールデンの2階もじゃん球コーナーになってました。

昔の資料をみていたら、長野でもパチ屋を経営していたようです。

今や日本を代表する女優のひとりと評価される小池栄子の影にじゃん球アリですね。
by: 古台くん * 2010/12/16 10:39 * URL [ 編集 ] | page top
--古台くんさま--

こんばんは。(^^)

高田馬場の白鳥。
私は訪ねた事がありませんが、某誌には「図書館のような静けさ」と紹介されていましたね。

私自身、雀球の最末期しか知りません。
でも、お店に置いてあると、嬉しくなって、つい打っちゃいますね。
下手なので、いかにメダルを出すかではなく、極力お金を使わずに長く遊ぶかって感じでしたが・・・ (^^;

パタパタと牌がめくれるのを眺めるのが好きでした。
あと、グラフィックマジコンで、ピョン吉みたいなのが出て、
女性の声で「テンパイ」「テンパイ」というのが印象に残っています。

あと、どうしてもアレンジボールと印象が一緒くたになっちゃいますね。(^^;;

下北沢。小池栄子の実家だったんですか!
ミナミ・富士・下北レジャー・ワールド。狭い街に適度に分散してましたね。
三茶から下北までバス通り(木久蔵ラーメンの通り (^^;)を歩くと、ポツリポツリとパチンコ屋さんで繋がっていました。

当時、どこかですれ違っていたかもしれませんね。なんだか懐かしいです。(^^)
by: アポロン * 2010/12/16 22:10 * URL [ 編集 ] | page top
----

アレンジボールって面白かったですよね。
もちろん雀球も良く打ってました。

中野の話が出てきましたが荻窪にも専門店やら併設店やらで結構な数設置されてましたよ。
隣の西荻にも1軒ありました。
ちなみに馬場の白鳥ではスロットのセンチュリー時代かなりお世話になりました。

今の1円パチンコなんかより面白いし楽しいゲーム性だと思うんですよねえ。
NO液晶機でまた開発そして設置されないものでしょうか。
by: クロにゃん * 2010/12/23 14:00 * URL [ 編集 ] | page top
--クロにゃんさま--

いらっしゃいませ。(^_^)

荻窪は、昔、住んでいたことがあり、懐かしいです。(善福寺公園とか・・・)

>専門店やら併設店やらで結構な数設置されてましたよ。
後編では、雀球の設置台数を掲載しますが、東京は雀球王国だったようです。
(本日18時に更新します)
繁華街が多いので、チョロッと遊ぶ需要が多かったのでしょう。

今、そのチョロッと遊ぶのが難しいです。そうした需要を全て切り捨てて、繁華街で人はたくさん歩いているのにホールの中はガラガラというのも、おかしな話ですが、なるべくしてなっているような・・・
30分しかないのに5千円使わされて、3分以上もあるハズレリーチ見せられて・・・
当たったら当たったで、時間読めなくて困るし・・・(^^;;

NO液晶機。もし、雀球が復活しても、お蔵入り予定のE級版権とのタイアップの可能性大です。

あのパタパタや数字の針、絶妙なアナログ感が雀球の魅力の半分だと思いますが、いかがでしょうか?
そっちで作る方が高くつく、機械を組める職人がいない、という話は十分あり得そうです。

これからもよろしくお願いします。m(_ _)m
by: アポロン * 2010/12/24 03:14 * URL [ 編集 ] | page top
--部屋パチンコキャンバス津--

僕にとってもとにかく懐かしい品物です。品物があればぜひ見て見たいです。
by: 部谷寿士 * 2014/02/18 13:28 * URL [ 編集 ] | page top
--部屋寿士さま--

いらっしゃいませ!(^^)

この雀球の項は、ふりかえってみると、実機紹介もないのにかなりの渾身作です。
私の中では、資料的価値の高いカタログでした。
雀球の実機を所持してはおりませんが・・・現存する雀球に関する資料も0に近い中、推測や小ネタをはさみながらですが、極力誤りのないものをめざしました。

懐かしさを感じていただき幸いです。(^^)
私も当時の雀球屋さんをのぞいてみたかったです。
生まれるのが、40年遅かったです・・・(_ _)
by: アポロン * 2014/02/18 22:40 * URL [ 編集 ] | page top
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